”TATA-LOG” その一、「畳の力」
2025年4月4日
2025年4月4日
みなさんは畳のもつ力の数々をご存じですか?
まず、畳の姿を思い浮かべていただくと、表面がポコポコした生地の両端に布が取り付けられているものを想像されるかと思います。
その表面の生地が「畳表(たたみおもて)」と呼ばれ、畳の中でも特に重要な素材です。
そして、その畳表の素材が「い草」という水田栽培にて育つ天然の植物になります。
このい草がもつ様々な機能性こそが畳のもつ力の一番の源となります。
これから詳しくご説明します。
畳の力 その①「芳香性」
日本人なら誰もが一度は感じたことのある畳の香り。
和室に入ったとき、新しい畳が敷いてある部屋であれば特に、気持ちが落ち着くような心地よさが感じられるのは、畳の香りが芳香性を持つからなんです。
ただ、これはい草単体がその香りを持っているのではなく、畳表の生産工程を経るなかで生まれるものになります。
畳表の生産工程の一つに「泥染め」という工程があるのですが、これは刈り取ったい草を畳としてお部屋に敷くまでの間での変色を防いだり、色味を均一に保ったりする、いわば「い草のお化粧」のような作業になります。
この泥染めにおいて使われる泥の元となるのが「染土(せんど)」と呼ばれる天然素材であり、この染土とい草が合わさって初めて、“畳の香り”が生まれるのです。
ちなみに、落ち着く香りの正体は、リラックス効果をもつ「バニリン(バニラと同じもの)」や、森林浴と同等の香り成分である「フィトンチッド」などです。
これらの成分をい草が持っていることにより、和室では沈静効果(アロマセラピー)やリラックス効果が得られるということになります。
畳の力 その②「湿度調節」
い草は、季節に合わせて湿度調節を自らが行ってくれるという力を持っています。
例えば、稲わら製の畳床と天然い草の畳表で仕上げられた畳が6畳敷かれたお部屋では、約3リットルの吸湿能力があるとされています。
湿度が高くなりジメジメしがちな夏場にかけては湿度を吸収し、乾燥しがちな冬場には放湿することで、室内の湿度調節をしてくれるのです。
人が快適に感じる湿度は40%~60%とされている中、い草はお部屋の湿度を45%~50%に保つと言われています。
和室が夏は涼しく、冬は暖かいと感じるのは、このような特徴があるからこそなんです。
畳の力 その③「空気の浄化」
い草1本1本の茎の断面をよく見てみると、小さな穴が無数にあるスポンジ状になっています。
この構造は単に畳の弾力性に繋がるだけでなく、大気中の有害物質を吸着するという特徴も持ちます。
ガスコンロやストーブなどを使用した際に発生してしまう二酸化炭素や、シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドなどを吸着することで空気をきれいに保ってくれるのです。
また、アンモニア臭にも高い消臭効果を発揮するため、日常生活の嫌な臭いにも一役買ってくれるのです。
畳の力 その④「吸音性」
前述のとおり、い草のもつスポンジ構造は適度な弾力性をもっているため、畳はフローリングと比較して柔らかな床材であると言えます。
畳表のい草のスポンジ構造に加え、畳床を稲わら製にすることで音を吸収する空気層をより増やすことができ、より高い吸音性が得られます。
畳の部屋で感じられる静けさや落ち着きは、香りがもたらすものだけではなく、畳そのものの吸音性があるからこそかもしれませんね。
まとめ
今回は畳のもつ力についてご説明しました。
1400年もの歴史をもち、現代に受け継がれてきた「畳」。製法や素材も当時からほとんど変わる事なく今に残るのは、畳が様々な特徴をもち、日本の人々に快適さを与え続けてきたからこそではないでしょうか。
住宅の洋風化が進んだ今、当店ではそれぞれのお宅に合った形や素材の畳のご提案が可能です。
今回の記事を読んで、少しでも畳やい草に興味を持っていただき、ご自宅の畳替えをご検討されたい方は、ぜひ一度当店までお気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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