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”TATA-LOG” その六、「当店で取り扱う畳について」

2025年10月31日

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今回は、当店で取り扱っている「畳の種類の違い」についてお話ししようと思います。

弊社では、い草の畳を使用した10種類の畳替え商品を取り扱っているのですが、その10種類はどのように違うのかについてご説明していきます。

▲当店の畳ラインナップ表(価格などは2025年10月時点のものです)

畳の種類の違い その①「産地」

まず、「お手頃」「優先品」という商品の産地は中国になります。

い草を中国で栽培し、畳表まで織り上げて日本に輸入されてきたものを使用しています。

栽培方法や畳表の生産工程が国産とは異なるため、お手頃な価格でご提供が可能となっています。

ただし、耐久性の面では国産より劣ってしまうため、定期的な張替えが必要となります。

こちらは、5~6年ほどでの頻繁な畳替えをされる方におすすめな商品となります。

そして、「特選品」より上の商品は国産の畳表を使用しています。

こちらは、熊本県八代市または広島県の備後地方で生産されている畳表になります。

畳表を生産できる量は中国より少なくなってしまいますが、時間をじっくりかけて生産された畳表は整った綺麗な色味で、ぎっしり目の詰まった丈夫なものに仕上がります。

また、その地域は元々い草の栽培に適した地域であることから、長く強く成長することで質の良い畳の生産につながります。

国産品は耐久性があるため長持ちすると同時に、日が経つにつれて色変わりも楽しんでいただけます。

国産畳表を使用して張替えた青々しい畳は、日光によりだんだんと美しい飴色へと変化していき、上品な和室を演出してくれます。

価格は中国産と比べると高くなってはしまいますが、長期的に考えると国産品を選んでおいて良かったと感じていただける畳表をご用意いたしております。

畳の種類の違い その②「経糸」

畳表は織り物であり、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を縦横に織り上げた生地になります。

そのうち、緯糸はい草ですが、経糸は大きく2種類の素材の糸が畳表の価格に沿って使い分けられています。

まずは麻糸です。 麻で紡いだ糸は丈夫で切れにくく、1畳当たりの畳表に多くの本数のい草を織り込むことが出来るため、畳表の厚みが増し、耐久性の向上につながります。

次に綿糸です。糸の強度が麻糸と比べて劣ってしまうため、織り込めるい草の本数が少なくなりますが、畳表が柔らかく仕上がり、畳床への馴染みが良いため使いやすいという畳屋さんも居らっしゃるようです。

価格としては、綿糸シングル < 綿糸ダブル < 綿糸シングル+麻糸シングル < 麻糸ダブルといった順で高価になります。

当店では、国産畳表を使用した畳替え商品は全て麻糸の畳表を使用しております。

畳の種類の違い その③「い草の質」

この「い草の質」については、い草の長さ生産工程が質の良し悪しに関係してきます。

安価な畳表には短いい草(およそ100~130cmほど)が使用され、高価な畳表には長いい草(140~170cmほど)が使用されます。

い草は穂先が赤く根元が白いため、畳に仕上げる際には真ん中の青い部分を使用します。(下記画像参照)

しかし、短いい草は青い部分だけで畳を仕上げるには長さが足りず穂先や根元まで使用しなければいけません。

そのため、安価な畳表は色味が均一になりません。価格が上がるにつれ、長いい草を使用した色味の整った綺麗な畳となります。

また、畳の種類の違いその①にて国産畳表はじっくりと時間をかけて生産しているとお伝えしましたが、その工程の中に「い草の乾燥」というものがあります。

国産畳表は低温でじっくりと乾燥させていくのに対し、安価な中国産畳表は、高温で短時間で乾燥させています。

この短時間の高温乾燥により、い草は切れやすく、ささくれが生じてしまう要因となります。(黒い服や靴下などにい草のくずが付いてしまうのはこのためです。)

短時間での乾燥による生産は、国産畳表と比べて大量生産が可能なため、価格を安く抑えるには避けられないことでもありますので、「中国の生産工程が良くない」という事ではなく、中国産畳表のメリットデメリットとしてお客様にはお伝えできればと思っております。

畳の種類の違い その④「い草の織り込み本数」

その②「経糸」でもお伝えしましたが、畳表1枚あたりに織り込むい草の本数が多くなるにつれて、畳表の価格は高くなっていきます。

例えば、綿糸シングルで織られた一番安価なランクの畳表1枚には約4,000~4,500本のい草が織り込まれています。

麻糸で織られた高価なランク(冒頭の当店価格表でいうところの”煌”クラス)の畳表1枚には約6,000~6,500本ほど使用され、最も高価なランク(当店”王”クラス)では約7,000~7,500本ものい草が織り込まれており、畳表が厚く、ぎっしり目が詰まった耐久性のあるものに仕上がります。

厚みのある畳表を用いて仕上げた畳は、畳の表面がとてもボリューミーになり、その凹凸に日光があたって作り出す陰影は、厳かで上品な雰囲気の和室を作り出してくれます。

▲畳表サンプル 右から左にかけて価格が上がっていきます

まとめ

い草の畳表は、様々な違いによって価格が変わってくることがお分かりいただけたでしょうか?

10種類ものラインナップを展開している当店では、お客様のご予算やお部屋のご状況などをお伺いしたうえで、最適な商品をご提案させていただいております。

お見積りの際には、畳表サンプルをお持ちして実物をもとにご説明させていただきますので、是非じっくりとご覧いただき、快適なお部屋作りのお手伝いをさせていただければと思います。

今回の記事を読んで、少しでも畳やい草に興味を持っていただき、ご自宅の畳替えをご検討されたい方は、ぜひ一度当店までお気軽にお問い合わせください。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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創業 1904年 五代続く畳屋

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