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”TATA-LOG” その二、「い草の産地について」

2025年4月7日

「い草」と聞いて、皆さんはどんなものが思い浮かぶでしょうか?
ホームセンターや量販店のインテリアコーナーで目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

畳をはじめとしたインテリア素材の名称として呼ばれることもある「い草」は、本来は水田で栽培する“植物”の名前であり、それを栽培する農家さんが日本にはいらっしゃいます。

今回はい草の産地や農家さんについて、ご説明していきたいと思います。

①産地について

まずは産地についてですが、現在、日本のい草のほとんどは“熊本県八代市”で栽培されています。
理由としては、農業用水や気候、土壌など、古くからい草栽培に適した土地であったことが挙げられるようです。

そんな熊本県八代市では、畳表の生産で使用する資材を県内で統一することで品質を保つことに取り組んでおり、畳表に数多くのJAブランドを設けることで、豊富な品質と価格帯から畳表を選ぶことができるのが特徴です。

代表的なJAブランド畳表は「ひのさらさ」といい、国産畳表ブランドの中では最高等級になります。
絹織物の更紗(さらさ)のようになめらかで、きめ細かい美しい畳表という意味あいから命名されており、高品質な天然い草を厳しい加工基準で織り上げることで、畳のきめ細かさと表面の凹凸による和室の品の良さをもたらす畳表になります。

当店でも、この「ひのさらさ」を使用した畳替えをご提供しております。施工事例はこちらから。

②農家さんについて

続いて農家さんについてになります。

一言で農家さんというと、作物を栽培し、収穫して出荷される方をイメージする方も多いかと思いますが、い草農家さんにおいては少し異なります。

い草という作物を栽培し収穫するまでは同じですが、畳の材料である「畳表」に仕上げるまでが、い草農家さんのお仕事になります。

そのため、い草農家さんには収穫したい草を畳表生地として織機で織り上げる作業工程があります。
い草農家さんは、農家さんでありながら畳表の職人さんでもあると言えますね。

近年の住宅の洋風化の影響により、日本における住宅内の畳の採用件数が減少してきているようです。
それに伴い、畳の材料である畳表の需要も減少し、結果的には畳表を生産する農家さん自体の軒数も減ってきているというのが現状です。

1992年に4,041軒いらっしゃった農家さんは、2024年には223軒と20分の1にまで減少してきています。
このことから、国産い草や国産畳表はとても貴重なものとなってきています。

まとめ

これらを踏まえて、私たち畳屋はこの国産畳表の素晴らしさをもっと多くの皆さんに知っていただき、い草農家さんを応援したいと思っていただけるよう、これからも畳の魅力を精一杯お伝えできるよう努めていきたいと思います。

当店では、定期的に熊本県八代市のい草農家さんを訪問し、産地研修を受講させていただいております。
また、当店の畳替えにて使用する畳表は、店主が直接お話しをさせていただいた農家さんが生産された畳表を仕入れてお客様へお届けしております。

そんな産地研修の様子も、次回以降でお話しさせていただきます。

今回の記事を読んで、少しでも畳やい草に興味を持っていただき、ご自宅の畳替えをご検討されたい方は、ぜひ一度当店までお気軽にお問い合わせください。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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創業 1904年 五代続く畳屋

有限会社 竹内産業
埼玉県吉川市吉川 1-14-3
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TEL:048-982-0231
FAX:048-982-0380

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